ニコニコ生放送で放送されました番組「【AV監督・二村ヒトシ生実況】AV業界改革推進有識者委員会 説明会」の後半、個人的にとても重要な部分だと思っているところを書き起こしました。

(以下書き起こし)

(二)二村ヒトシさん
(川)川奈まり子さん


【1:49:46~】
(二)川奈さん、いかがでしたしょうか?新しく出来た第三者委員会の皆さんは川奈さんがご覧になっていかがでしたでしょうか、今日は。
(川)非常に期待していますし、あと、頼りにしてます。私としてはAVANを立ち上げて、本当はAVANがうまく機能していたら、第三者委員会は必要なかったんじゃないかと。
(二)それは俺も・・・
(川)思っております。
(二)うっすら思っていたんだけど、俺から言う訳にはいかないので今川奈さんに聞いたわけだけど・・・
(川)いやもちろん思ってますよ。思ってますが、やはりAVANは力不足だったんですね。
(二)ていうか、無理があったんだよ。
(川)はい、無理はあります。
(二)川奈さんの力ではなくて、無理があったところを肩代わりして、やっぱり外部の方にやっていただくということって、すごく重要なことですよね。
(川)そうです。これは本当に助かります。ウチではプロダクションとそこに登録している女優さんの間で交わす契約書を整備して、ひな形は作ったんですね。各プロダクションさんに見ていただいて、是非使ってくださいとお勧めしていたのですが、使っていただけなかったんです。これが実施されていたらずいぶん業界は変わっていたと思うんですが。
(二)もう一歩も二歩も三歩も早く変わっていたよね。
(川)それはもう去年の七月か八月の時点ではもう契約書をお薦めしていたのですけども、駄目だったんですよ。何ヶ月かけても駄目でした。さらにはAV女優さんに、ほぼすべてのAV女優さんに入っていただきたかったんです。AV男優さんにももちろんフリーの方にも入って頂きたかったんですが、ところがプロダクションさんによっては、女優さんがAVANの宣伝や私をツイッター上などで見かけて、「是非AVANに登録したいです、私の方でも歓迎します、入会してください」って入れるじゃないですか。後からプロダクションが怒ってね。女優さんの奪回に来ちゃったりね。
(二)そういうことがあったんだ。
(川)はい。プロダクションさんも色々です。「ウチの女優さんに全員に入るように言いました」というプロダクションさんもいました。あるいは名簿でポンとよこして「全員登録してください」と。「登録作業が済んだら教えてください」と。そういうプロダクションさんもありました。
色々なことが、本当にもうこの一年、報告書が上がってから一年ですけど。AVAN立ちあがってからまだ一年にならないんですけど、この間に色々なことがあって。最近はAVANは性質をだんだんと、最初は人権団体的な発想から始まったところもあったので、会の性質のアナウンスが曖昧だったんです。それはわざと曖昧にしていたところもあるんですね。自由度高くしようと思って。
でも最近は労組、ユニオンとしての機能を充実させたいというふうにまた思っていて。労組としての機能をもっとこう充実させるのと実行に移していくと。いうのは最近始めているところでもあります。これは有料化に伴ってというところでもあるんですけどね。4月1日からウチは有料化しまして、会員さんは会費を納める・・・
(二)あ、オレまだ払ってない、払わなきゃ。
(川)そういえば会員だったじゃん!2400円ください。
(二)払います。
(川)でもウチ年会費で安いんですよ。2400円なんです。なるべくたくさんの方に入って頂きたい。っていう気持ちで安く抑えていると。そういう感じではあるんですが。最近面白いことが起きまして。だんだんAVANの存在に慣れてきたんだと思うんですけど、会員さんも。会員さんからのお悩み相談や陳情がだんだん上がってくるように。
(二)それなんですよね。それ本当に重要なことだと。
(川)で、私はある会員さんの匿名性を守りながらIPPAであるとか某メーカーなどに働きかけて要請をしたり陳情をしたりして事態を改善するように。具体的に事態を改善してもらうように今まさに動いているところです。
幸いなことに今回被害者が多かったので、潜在的な被害者が多かったので、私がこうやって動いても問題のある人物に苦情を上げた人物がどなたか特定できないんですね。
(二)なるほどそれは素晴らしいことですね。
(川)運がいいんですよ。これがもし完全に簡単に特定できてしまうような特殊な事例であったり被害者がたった一人しか居ないような場合は・・・。
委員会の規則読んだら仲裁機関立ち上げるってあったじゃないですか。仲裁機関、ただちに立ち上げて欲しいなと思って。そうじゃないと怖いなと思ってます。
(二)これ非常に重要なことだし、あと今コメントにあったんですけど、女優さんの心のケア、カウンセリングまでいかなくてもいいとは思うんですけど、ちゃんとサポートできるような体制になれるといいですよね。
(川)そうですね。今日の話では出てこなかったんですけど、委員会の立ちあがりとタイミングを一にして、大手4社さんの方とかIPPAさんの方で「ホットラインを引いて欲しい」という風なお願いというか、希望が上がっていて。
今のところまだそんなに言えないんですけど。でもまあ多分実現すると思うんですよ。で電話のホットラインが引けるということがあります。
あとウチは心理職の団体とも組んでおりますので、実際に本当に心の病あるいは悩み事が深くてカウンセリングが必要という方がいたらおつなぎすることはできる。
あとは再就職支援。引退間際な女優さんなどの相談を受けて、例えば無料のビジネスマナー講座とか、職業を選ぶにあたって、職種を選ぶにあたってのカウンセリングであるとか、そういうのは無料で受けられると。そういうサービスがあります。
他には風評被害対策としてIT法務の弁護士におつなぎするとかそういうことも出来るのですけれども、こういうことはもっとどんどん充実させていきたいと。
性感染症の対策だとか。これは本当に深刻で。会員さんからも悩みで上がってきていて、フリーで安いギャラで生きている人たちがですね、メーカーが性感染症の検査を義務化したら自分で負担できない。自己負担が苦しいと。生きていけなくなっちゃう。どうにかしてくれっていう悩み相談が上がってきていて。
これをどこに掛け合ったらいいのかな、と思っていたんですが、もしかしたら委員会で性感染症ワーキンググループを作ってくれて業界全体として動いてくれたら解決が早くて、しかも色んな人にとって公平ないい解決方法が見つかるかもしれないと思って。
だから是非委員会には期待しています。